3月11日のあの時を想起する

【OCNブログ人アマがえるブログ20110730記事を転載します(日吉圭)】


筆者はこの日晴れていて暖かかったので、京都の南方へ買い物に出かけていた。


そして、3時ごろ帰宅し、ふとテレビをつけて東北の大地震発生を知った。


それが3時15分である。


この時時計を確認したので間違いない。


NHKの緊急地震速報をずっと見たのだが、画面中央にいるアナウンサーがほとんど泣き声のような声で「急いで高台に避難してください」と連呼しており、画面右下には日本列島が、大津波警報が発令された海岸線を赤く示しながら点滅していた。


この時まだ津波の第一波は堤防を越えておらず、画面は仙台港や釜石港や福島第一原発をかわるがわる写していた。


津波の予想される最大高が4.1メートルであったので、筆者は津波は堤防を越えても海岸線の人家を床上浸水などで困らせるだけだろうと高を括っていた。


そしてこの時に筆者は、「何故福島第一原発などを頻繁に写すのだろう」と疑問に思った。


NHKが東北電力の女川原発も同様に写していたか記憶がないが、しかしはっきりしていることは、NHKが津波到来前、頻繁にかつ時間をかけて映していたのは福島第一原発だったということである。


同じく海岸線に位置し、震源地に近い福島第二原発は写していなかったように記憶する。


やがてアナウンサーは「大津波警報が改定されました」と血相を変え、予想最大高は6メートルに引き上げられた後、すぐに10メートル以上に引き上げられた。


6メートルに引き上げられた時点で、アナウンサーは10メートル以上の所まで波が来ていることは明らかですと言い、すぐに警報も10メートル以上に変更されたのである。


仙台港(釜石港?)で津波が堤防を越えつつあったが、突如画面は切り替わって、仙台魚市場や福島第一原発を写した。


筆者は堤防を越える波の勢いなど詳細を見たかったので、NHKが頻繁に画面を切り替えたことに立腹したのを覚えている。


そしていよいよ福島第一原発にも第一波が押し寄せたのだが、この時の映像は南の方角から遠目に波が一瞬はじけ飛ぶ映像を写しただけで、波がどのように原発施設を襲ったのか詳細が示されず、間が抜けていると感じた。


さて今になって思うに、NHKが福島第一原発を監視するカメラを設置していたのを、準備が良過ぎて出来過ぎだと感じる。


NHKが地震発生を事前に知らなかったとして、発生からわずか30分で福島第一原発を写す映像を準備出来たであろうか?


カメラは一台ではなく少なくとも二つ以上のアングルがあったと記憶するが、大地震発生と聞き、津波警報の最大値が4.1メートルの段階で、原子力発電所が危ないと考えるであろうか?


3時15分の時点で震源地は宮城県沖の一点に特定されていたが、近い女川原発を心配しても、遠方の福島第一原発が危ないと思うだろうか?


筆者はどうも、NHKは大津波が発生することを大津波警報改定前から知っており、福島第一原発に津波第一波が襲うリアルタイムの映像を、決して放映し損ねないように緊張していたのだと感じる。


だから彼らは、波が堤防を乗り越えつつあり、まだ人々が駐車場の車を動かそうとあたふたしていた仙台港らしき映像を切り替えざるを得なかったのだろう。


それとも「人が遭難する瞬間を写してはならない」というBPO(放送倫理協会)の内規に従ったのだろうか?


NHKが福島第一原発を津波が襲う映像を流したのは、もちろん引き続いて発生する原発大事故を日本国民がすんなり受け入れるようにするため、イルミーが固く申し渡していたからだろう。


津波第一波が福島第一原発を襲った時、NHKが遠目のぼかした映像しか示さなかったのは、電源設備などが綺麗さっぱり流されなかった場合も考慮して、詳細を写すのを恐れたのだろうか?


それとも原子炉の深刻な損傷は津波到来時ではなく、地震発生時に起きていたことが明らかになっているが、煙や爆発の痕跡等、余計なものを映して責任者の首が飛ぶことを恐れていたのだろうか?<1463>

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