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zoom RSS 津波警戒システムを検証する

<<   作成日時 : 2018/07/14 17:35   >>

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【OCNブログ人アマがえるブログ20110312記事を転載します(文責・日吉圭)】


昨日3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード8・8という国内観測史上最大の巨大地震が起きた。


3時15分にふとテレビをつけるとNHKは緊急地震速報を流していて、数台のカメラが捉えた海岸線の映像をかわるがわる流していた。


報道はマグニチュード8以上の地震が宮城県沖で発生し、三陸海岸を中心とした太平洋岸に広範囲に津波警報が発令されており、予想される津波の高さは岩手県釜石市などが最大で4.1m、その他の三陸海岸沿いの地点で3.8m、茨城県などで1.5mなどという内容だった。


筆者はその報道を聞いて、通常より大きなクラスの地震が起きたようだが、津波が小さいのでよかったと思っていた。


アナウンサーは最大の津波が予想される岩手県釜石市や宮城県気仙沼市などで既に津波は到達していると思われますと言い、現地の映像が継続して中継されていた。


見ると波は堤防を越えて市街に侵入しており、駐車場の車が濁流に流されたり、魚市場に静かに海水が浸入していっているのが分かったが、波は特に荒々しくなく不気味にその水量を増しているといった感じで、筆者は4mの津波とは相当のものだなあと驚きつつも、これでは人的被害はそれほどでもあるまいと高を括っていた。


ところがそれら地域の映像が、見ていた10分ほどの間にその様相を大きく変じ始めた。


さっきまで車が走っていた駐車場などが完全に水没して車が木の葉のように流され始め、高架道路の橋脚の付け根まで水位が上がっているのを見て、筆者はやっとこれは尋常ならざる災害だということが分かってきた。


アナウンサーはその間同じ口調で、急いで高台に非難してくださいと連呼していたが、この間の状況の劇的な変化は報道に反映されていなかった。


そしてアナウンサーは大津波警報が更新されましたと言って、予想される津波の高さを一部地域で10mに上げたが、それは津波が様相を転じた後の3時20分以降だったと思われる。



アナウンサーは津波は建物の2階以上にも及んでいるので、その高さは最大で10mを超えると予想されますと言っていたが、津波警報の最大値の大規模な変更は映像に辻褄を合わせる形で行われたもので、決して理論的な予測値が変化した訳ではなさそうだった。


筆者は何故津波の高さを最初から10mと言えなかったのだろうと残念に思ってテレビを見ていた。


仮に自分が4mの津波が来ると言われても高台に避難しようとは思わないが、10mと言われたら迷わず避難したことだろう。


岩手県陸前高田市や福島県相馬市などで集落が大規模に津波に飲み込まれ、土台だけを残して家屋が根こそぎ流されてしまったような所で大規模な人的被害が出ていたが、どうも死亡者数の多さから人々は家に留まっていたと推定される。


地震発生から30分以上の時間があったにもかかわらず、津波警報は間違った情報で安心感を与えただけで、人命救助の役に立っていなかった。


報道は多くの場所で津波計測システムが機能していなかったので、その数値は信頼出来ないと言い訳を繰り返していたが、長い竿についた浮きが水位で押し上げられるような幼稚な測定システムしか海岸線に設置されておらず、それらも歳月によって錆び付いていたので、ものの役に立たなかったのだろう。


津波はその最大規模を地震発生から10分ぐらいで予知することが絶対に必要だと思ったが、それを可能にする設備も予知システムも何ら存在していなかったという事実を、今回の大地震は教えてくれた。<1322>

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