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zoom RSS 森喜朗会長記者会見に見る日本記者クラブの邪悪な意図

<<   作成日時 : 2018/04/24 12:47   >>

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2015年7月22日午後2時半より東京都千代田区の日本記者クラブで森喜朗元首相の記者会見が行われました。会見は長時間行われましたが、それが毎日放送「ちちんぷいぷい」で生放送されたのは、冒頭の10分間だけでした。その内容をここに示します。


「何故私がここに来たかといいますと、この29日はクアラルンプールでIOC国際オリンピック委員会の総会がございます。ここで最初日本側のプレゼンテーションがあります。もっとも、次のオリンピック競技場についての話題もあって、大変一週間近くあるそうですが、僕なんかはIOCのメンバーでも何でもありませんのでね、日本のオリンピックがうまくいくように運営できるように、その準備をし、そして大会をつつがなく運営していく、その仕事が組織委員会の仕事であります。

ちょっと最初に申し上げておきますが、この国立競技場の問題については私は大変迷惑しているんです。

正直言って、新国立競技場を組織委員会が造る訳でもなければ、組織委員会がこうしてくれああしてくれと言った訳でもなんでもないんであって、造るのはこれは国が造ること、そして都が協力するということだろうという風に思います。

ですから、そういう中でですね、もうひとつ厄介なのはたまたま当時の目標のね、完成時の2019年というのは、ワールドカップのラグビーが日本でも行われる年だった訳です。メディアの皆さんはラグビー、ラグビー、ラグビーのためにと言われるんだけれども、実は2019年というのは、プレオリンピックでですね、オリンピックの前の年にはオリンピックと同じ状況で各種競技をやらなきゃいけないんですね。

ですから、そのことの方がより大事なんです、本当は。ですが何故か私がラグビー協会の会長をしていたもんですから、体がでかいので私の方を皆注目したのかも知れませんが、なんかラグビー協会のために競技場を造るんだという見方をしていたメディアもあったし、またそういう意図的に報じたものもあるかと思うんですね。

だから私はこの巨体が遮っているように漫画に描かれましたけれども、そういうことじゃなくて、私の立場から言うと、ワールドカップとラグビーを決めたのはもっと早い時期であります。ですから、その時の決勝とセミファイナル・準決勝と開幕試合というのが一番大事な訳ですが、それをどこにするかということで我々は横浜の日産スタジアムを実は決めて、申請をして、そこで了解を得ていた訳です。

ところが、そのことで、国立競技場を使うかどうかということで、国会議員の先生の方々と相談してやっている時に、うしろからオリンピックやるぞということになって、じゃあオリンピックやるならラグビーも間に合わせて入れてやろうじゃないかということで、我々はまあ何と言うんでしょうね、クラウンぐらいの車に乗ってたら、後ろから大きなセンチュリーなんかが来て、こっちの車もいいから乗りなさいと、ついでに乗せてあげますよと言うので、そっちに乗ったらパンクして、またラグビーだけ降りなさいと言って降ろされて、笑い話にも何にもならない話なんで、はじめからラグビーなんて誘ってくれなきゃよかったなあと思うんだけれど、しかしやりにくいのは組織委員会の会長が森で、ラグビー協会の会長も森だというのが殊更事をこんがらからせてしまったというのがあるのかも知れませんが、賢明なクラブの皆さんに敢て申し上げますが、組織委員会は決して競技場を造ったり、競技場を運営したり、そういう役割ではないんだということです。

我々の仕事はあくまでもアスリートがつつがなくプレーが出来て、そのプレーが出来る場所をちゃんと創り上げて選定して、IOCあるいは国際連盟が、それぞれの種目に、バスケットボールの国際連盟もあれば、日本のバスケット連盟もあります。そういうところときちっと話し合って、いい会場を設営するのが組織委員会の仕事なんでありまして、あのこれはくれぐれもですね、新国立競技場は我々が利用させて頂く、そういう立場なんだということを、皆さんはご存知のことだろうと思いますが、よくそういう間違って報道されることがあって、私どもとしましては決して愉快な話ではない訳であります。」



さて、7月22日3時のNHKニュースは、この記者会見を報じるにあたって、森喜朗会長は「私は大変迷惑をしている。新国立競技場は組織委員会が造る訳ではない」と語ったと報じました。


ところが、上に示したように森会長は、「あくまでもアスリートがつつがなくプレーが出来て、そのプレーが出来る場所をちゃんと創り上げて選定をして、いい会場を造るのが組織委員会の仕事」と、微妙な発言をしていることに注目してください。


オリンピックの会場は、沢山ある既成会場の中からさあどれにするかという選定の問題ではないことは明らかで、「プレーできる場所をちゃんと創り上げて選定する」のであれば、新国立競技場については沢山あるプランの中からどれにするかという問題になるのであって、その具体的作業を行ったのが建築家安藤忠雄氏だったとしても、その任命責任は組織委員会に存すると森会長は発言しているのではないでしょうか?


では、日本記者クラブやNHKは、森喜朗会長にうまく煙に巻かれてしまったということになるのでしょうか?いや、そんな筈はありません。


マスコミというのはそれは発言内容に厳しいものです。そうでなければマスコミは務まりません。


ということは、マスコミは森喜朗氏の発言を突っ込み損なったのではなくて、彼を全面弁護しようとてぐすねを引いていたにもかかわらず、森氏の方で責任問題についてついうっかり口を滑らせてしまったというのが実情でしょう。


このことは、日本記者クラブが本日の森喜朗氏との会見のテーマを「2020年東京大会についての課題と抱負」にしていることからも分かります。


これは明らかに奇妙極まりないテーマ設定です。


何故なら、日本国民の9割が新国立競技場建設に絡む不祥事に怒っており、その責任者と一様に目されているのが森喜朗会長だからです。だからこそ、急遽記者会見の席が持たれた訳でしょう。


ならば、そのテーマは「新国立競技場建設問題の責任者は一体誰なのか?」でよいではありませんか?



数日前、安藤忠雄氏も日本記者クラブで記者会見の席を設けていましたが、きっとこの一連の会見を主催した側が言いたいことはこうなのでしょう。


「マスコミを代表する名誉ある日本記者クラブで会見して弁明の機会を与えられるような名士は、小汚い陰謀の責任者からは除外される」と。


しかし、そうでしょうか?一昔前ならともかく、今や心ある日本人の多くが日本マスコミがほぼイルミーの手中にあることを知っています。


そこで、もはや「イルミーの巣である日本記者クラブで弁明の機会を与えられるような人は、皆イルミー構成員と考えて差し支えない」とすら言える時代になっているのではないでしょうか?


それにしても、国民がこれだけ揃って憤慨している珍しいケースで、詰め腹を切らされるのにもっとも相応しい森喜朗会長に「抱負」を語らせるなど、彼の続投を確定させようとする意図が見え見えではありませんか?


また、当然、森氏のみならず、安藤忠雄氏も詰め腹を切ってしかるべきです。


何故なら、彼が主催した2012年のコンペにおいて、彼は募集したデザイン案に1300億円の上限を設けました。


参加者はその金額の範囲内で実現できる最高のデザインを示したに違いないのに、ザハ・ハディド氏はその倍額ですら実現できない夢のようなデザインを示していたのです。


彼女の要請する法外な金額に難色を示した安藤氏側は、デザインをずっと簡略化することに応じましたが、それでも彼女は900億円超過すると言ってきたのです。


ということは、ザハ氏はまず驚愕するようなデザインで交渉権を勝ち取った上で、安易なデザインにそれを変更しつつ、さらに利益をむさぼったことになります。


こんな卑怯なことが許されるのなら、公平を前提とするコンペなど、そもそも成立しないではありませんか?


本来、ザハ氏の態度に激怒してしかるべき主催者の安藤氏は、安倍首相が問題を白紙に戻すと宣言してからも、「私はザハ・ハディド氏という人間を買っている。彼女は変えないでほしい」と言ってのけたのです。


これがまともな人間の弁である筈がなく、安藤氏はザハ側と最初からつるんでいたと考えるのが普通です。そして、法外な建設費のいくらかは、後日安藤氏にもキックバックされると考えるのも普通でしょう。


既に60億円もの税金が無用にザハ側に支払われたのですから、私たちは安藤氏に責任を取らさねばなりません。


にもかかわらず、本日22日の「ちちんぷいぷい」にも、各局の番組で示されたディスカッション・パネルの何処にも、安藤氏の名前が出てこない惨状には、呆れて物が言えません。


何と醜悪なんでしょう、日本マスコミとは。


イルミー陣営からすれば、この美味しいパイをイルミー以外の者にくれてやるつもりはなく、その為にはまず、自民党重鎮としての権力を有する森喜朗氏を組織委員会から外されてはなりません。


そこで、彼のアキレス腱である安藤氏をまず守り、ついで本丸を守ったのです。



ところで、森氏の答弁にはひとつのカラクリが隠されていることに気づかれたでしょうか?それは、「論点のすり替え」というテクニックです。


私たちは、この問題の責任の所在をこそ知りたく、それは森氏ではないかと疑っています。


ならば、森氏の記者会見における答弁の論点は「責任者が自分だと決めつけられることに辟易している」でなければなりません。


ところが、彼の論点はいつの間にか、「新国立競技場問題の再考が不可能だと自分が言ったのは、オリンピック組織委員会長としての立場より、ラグビー協会長としての立場を優先させたからという訳ではない」にすり替わっているのです。


先の論点ならば「じゃあ、真の責任者は誰だ」という展開になりますが、後の論点ならば、「俺はさぁ、ガタイもでかいのでラグビー協会長にぴったりで、そっちばっかり優先させているように見做されるけどさぁ、オリンピックのこともこんなに真剣に考えているんだゼ」という浪花節になることがお分かりでしょうか?


天下の記者クラブがこんなおちゃらけた答弁を許すはずもありませんが、実際は許してしまったということは、このようなはぐらかしの知恵を授けた者こそ、他ならぬ記者クラブの面々だったということです。


それにしても、先日の記者会見で安藤氏は、「自分はデザインを決めることだけが仕事で、建てる方の責任まで負っていないのだ」と逃げていましたが、何故この問題の責任の所在は曖昧なのでしょうか?


森喜朗氏が言うように、これは「日本の役所というか機構上の問題」なのでしょうか?責任の所在が曖昧なのが、日本人の民族的特性なのでしょうか?


いえ、騙されてはいけません。これはイルミー側が100パーセントの悪意で、責任追及が決してなされないように練り上げた問題なのです。


イルミーたちには、すべて序列が決まっています。そこで、イルミーが手にした問題を遂行するのに、通常ならば生じる議論の紛糾は生じません。


ならば、責任の所在はできるだけ隠せばよいのです。この新国立競技場問題の責任の所在がかくも不明瞭なのは、これがイルミーの手にあるという証明なのです。


連中からすれば、やりたい放題が問題視されて再考を迫られるなんてことは想定内の出来事で、でも結局自分たちがやりたい放題にやる道筋は既についているに違いありません。


さて、迷妄を払って宣言しましょう。この問題の責任者は、森喜朗氏自らその答弁で語っているように、彼本人でしかあり得ません。


安藤氏の会場選定が彼の就任よりずっと昔に行われていたとしても、彼が組織委員会会長に就任した時点でその任命責任も負ったのです。


私たちはこれほど杜撰な問題を目の当たりにして、その責任追及を怠るということがあってはなりません。


ここで、毎日放送「ちちんぷいぷい」は、記者会見途中で森喜朗氏が語った意味不明な発言も中継してくれたのでそれをここに示したいと思います。


「4千億あるよということを世界に何回も示してもらえた。ところが、東京都が造る施設は、はるかに4千億超えちゃってるんですよ。

で、これだと都民はきっと不満になるだろうと思って、まあ出来るだけ切りました。造らなくていいものは、もう造らないようにしました。そして、約2500億くらいに圧縮致しました。

だから、2千億くらいは圧縮したと言っていいと思います。私も元国会議員で、貰おう貰おうとする方で圧縮するなんてことはやったことがなかったんだけれども(中継切られる)」



番組のコメンテーターでこれが何を言っているのか分かる人はいませんでしたが、思うに、イルミーたちはその筋から「東京に五輪誘致してくれたら4千億円垂れ流すぞ」と内内に宣言していたのではないでしょうか?
だから、ザハ案はその枠一杯を目指して膨らんでいったのです。


利権垂れ流しに直接関わっているのは、主に民主党の人間なのでしょうが、同じイルミー組織に属する森喜朗氏は、組織内の高位者として「くれくれ坊主」たちの取りまとめに動いていたのではないでしょうか?


「それだけの苦労をしているのに、俺を垂れ流しの張本人のように言うな」と彼は言いたいのかも知れません。


しかし、イルミーサイドが森氏を組織委員会長として堅く守るのは、彼こそ「くれくれ坊主」たちに甘い太っ腹のおじいちゃんだからに違いありません。


彼は当初テレビで「2500億円くらい国が払えんかね」と語っていましたが、国民の痛みなど理解できないがん細胞側の人間であることを自ら暴露しています。


こんな人を組織委員会の長に仰いでいたのでは、2020年の五輪が日本のイルミー新時代を祝う祭典になってしまいます。


安倍首相は「問題を白紙に戻す」と言いましたが、森喜朗氏にこそ大会組織委員会長を降りてもらうのでなければ、白紙という言葉に実が伴いません。


森喜朗氏は、「責任は全員で負わないといけない。日本の役所の機構上の問題だ。人間がどうこうではない。犯人を出してあまりプラスはないと思う」と記者会見で語りましたが、まあ他人事のようにいけしゃあしゃあと言ってのけたものです。


もし、「犯人を一人挙げろ」と言われれば、それは森喜朗氏あなたです。

あなたにとって自分が犯人だとされることは、プラスであろう筈がありません。また、4千億円以上を既に手にしたと思っている世界イルミーを怒らせたならば、東京五輪が白紙に戻される可能性もあるでしょうが、それは既に織り込み済みです。あなたが、それを恐喝文句として口にすることは許されません。(hiyoshikei019)

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