日吉圭の時事寸評

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zoom RSS 日本は何故すぐに「大筋合意」させられるのか?

<<   作成日時 : 2018/06/08 13:15   >>

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【OCNブログ人アマがえるブログ20130828記事を転載します(文責・日吉圭)】


2013年8月25日の京都新聞によると、【バンダルスリブガワン共同】日米両政府は24日、環太平洋連携協定(TPP)交渉で、農産品や工業品の関税撤廃をめぐる二国間協議を9月中旬にも実施する方向で調整に入った。(中略)

日本が米と関税協議の調整に入ったのは、米通商代表部(USTR)のフロマン代表が23日の閣僚会合後の記者会見で「9月中旬には関税撤廃に応じる品目のリストを日本に提示できる」と発言したためだ。

二国間協議は両政府がリストを交換して初めて成立する。

日本は米への提案をすでに用意。

米側の準備が整えば、すぐに協議を始めたい考えだ。


また、同日の京都新聞によると、【バンダルスリブガワン共同】環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加する日米豪など12ヶ国がインドネシア・バリ島に集まる首脳会合は10月8日に開かれることが24日分かった。

安倍晋三首相ら各国首脳がこの会合で、「物品市場アクセス」で12ヶ国が関税撤廃に応じる品目リストを提示するなどの進展があったとして、交渉妥結に向けた「大筋合意」に達したと表明する方向だ。

難航分野の決着は断念し、具体的な合意は先送りする。

交渉筋が明らかにした。

交渉筋は「首脳会合では、具体的な合意文書は締結されず、将来の合意のアウトライン(あらまし)が示されることになるだろう」と述べた。(中略)

大筋合意では、協定文書の全29章のうち「貿易円滑化」「規格統一」など大半の章がおおむね合意に達したことも強調する見通し。(後略)



さて、アメリカは各国とのTPP協定締結に向けた二国間交渉を行う順番を、協定締結の可能性の高い国ほど優先し、難問を多く抱える日本との交渉をそれに劣後させる方針を採っている。


そして、上記事は日米の二国間協議が9月中旬に行われること、そしてそれからわずか三週間後にTPP協定の大筋合意声明がなされることを報じている。


だが、アメリカは難問を多く抱えた国との協定成立を真に望むなら、むしろその国との交渉を他に優先させるべきではなかろうか?


これではまるでアメリカは日本との協定締結を望んでいないようだが、本当にそうなのか?


事実はその逆で、そもそも強い経済力を有するアメリカが小国との包括的経済協定を締結する必要性はなく、当ブログが何度も説いてきたように、アメリカは小国間で成立した経済協定TPPに強引に参加してそれを潰せた時点で当初の目的は達している。


今はそれをさらに日本に対する強引な市場開放の道具として利用できないか模索している訳で、アメリカの眼中には日本しか存在しないのである。


ここで日本の立場を考えてみると、この世界は自由貿易を標榜しているはずであるのに、その最大の擁護者であるアメリカが豹変し、各国と個別に保護貿易協定を結んでいくならば、それらの国々は日本製品の市場という観点から、アメリカに大きく遅れを取った国々となる。


ならば、工業品の輸出に国の基礎を置く日本は、とにもかくにも協定に参加せざるを得ないことになる。


ここに付け込んだのが10月の大筋合意
なのである。


さて、何度も主張してきたことだが、TPP秘密協定自体が日本にとってそこに足を踏み入れたが最後大金をむしり取られる「キャッチバー」である訳だが、合意声明という言質は日本をさらに抜き差しならぬ状況に追い込むための策略である。


つまり、日本は、やっとアメリカの手の内(関税撤廃に応じる品目リスト)を見せてもらって3週間以内に、協定から撤退するかどうか厳しい判断を迫られることになる。


ここで問題となるのは、TPPが協定成立から4年間交渉過程を公表できない秘密交渉であるという点で、アメリカは関税撤廃に応じる品目リストを公開することなく、交渉を継続できることになる。


ところで、これまでアメリカは日本の安倍政権を長期政権として容認するそぶりを見せているが、その本心は決してそうではなく、政権を近未来に人気失墜させるイベントを用意していることだろう。


アメリカにすれば、日本の次期政権が先の民主党政権のようなイルミー政権に移行してしまいさえすれば、従来の「大筋合意」の内容自体を変えてしまうことも可能なのである。


そしてその傀儡政権に「安倍政権との大筋合意の内容を踏襲せよ」と、農業・医療・銀行・保険分野を市場開放させ、日本国民に対しては「あなた方が強く支持した安倍政権との合意である以上、それを甘受せよ」と迫るに違いない。<1885>

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