日吉圭の時事寸評

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zoom RSS 緊急炉心冷却システム(ECCS)をめぐる問題を再考する

<<   作成日時 : 2018/04/10 13:09   >>

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【OCNブログ人アマがえるブログ20110424記事を転載します(文責・日吉圭)】
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2011年3月29日の朝日新聞によると、菅直人首相は29日の参院予算委員会で、東日本大震災後初めて国会答弁に立った。

野党は、震災翌朝の首相の福島第一原発の視察が東京電力の初動の遅れを招いた可能性を指摘したが、首相はそれを全面的に否定した。

集中的に問いただされたのは、首相の視察時に原子炉格納容器の圧力が高まっていた福島第一原発の1号機をめぐる対応。

放射性物質を含む蒸気を外部に放出して圧力を下げる「ベント(排気)」を首相が指示してから、東電が作業に着手するまでに7時間以上経っていたという点だ。

首相は12日午前1時半にベントを決定し東電に指示。

一方、午前7時10分過ぎに自衛隊ヘリコプターで原発に到着し、敷地内を視察したり状況の説明を受けたりして50分以上とどまった。

東電がベントに着手したのは、首相が原発を離れた午前9時過ぎになってからだった。

自民党の礒崎氏は「メルトダウン(炉心溶融)の可能性があるから早く蒸気を出さなければいけないという、緊迫した状況でヘリで視察に行った。初動のミスがあったと言われても仕方ない」と指摘した。

首相は「現場の状況把握は極めて重要だと考えた。第一原発で指揮をとっている人の話を聞いたことは、その後の判断に役だった」と応じ、視察の有効性を強調。

海江田万里経済産業相は「格納容器の圧力上昇は、放置すると容器が破壊される恐れがあるから、午前1時半に首相と私でベントを決め、東電に促した。ただ、電源が失われていて(ベントが)開かないということがあって、最終的には手動で開けた」と説明した。



ここで大震災の翌日3月12日の朝日新聞を見てみると、経済産業省の原子力安全・保安院は11日午後3時42分、東京電力から福島第一原子力発電所1、2号機で炉心を冷やす緊急炉心冷却システム(ECCS)が動かなくなったという連絡を受けた。

別の装置で炉心に水を入れて冷やしていたが、午後8時半にはそれも止まった。

保安院によると、地震で原子炉は停止したが、核燃料の熱が出るため、炉心に水を入れて冷やす必要がある。

炉心に注水する隔離時冷却装置は動いていたが停止。

停電に加え、13機ある非常用のディーゼル発電機もすべてが停止し、ECCSが作動しない状態が続いていた。

東電は、電源車51台を同原発に向かわせ、同日深夜に1台が到着、2号機の一部の電源を確保した。

ただ1、2号機とも水位は徐々に低下しているという。

東電は12日未明の会見で、原子炉の格納容器の圧力が高まっているとして、放射能を含む蒸気を外部に逃して格納容器の損傷を防ぐことを検討していることを明らかにした。



さて3月29日のニュースだが、首相が午前1時半にベントを決定し東電に指示したというが、なら何故午前7時10分過ぎに自衛隊のヘリで福島第一原発に到着したのであろう?


東電からすると首相が7時に来ると分かっているのにベントが出来る訳がない。


実際のベントが開始されたのは午前9時以降だが、午後3時46分に1号機で爆発が起きるまでトラブル続きで、初動の遅れを挽回出来なかったことを物語っている。


7時から8時まで原発を訪問しておいて、実は1時にベントの指示を出していたなど、東電を脅して言わせた事後的な辻褄合わせ以外の何物でもあるまい。


しかし12日の記事によると福島第一原発に日本中から51台の電源車が駆けつけ、一台は2号機に電源を確保したという。


だがそれでも1ー4号機の水素爆発を止められなかったということは、問題は非常用原子炉冷却装置(ECCS)を動かす電源がなかったということではなく、ECCSを作動させても圧力抑制プール《上図(元画像喪失により補充)》の水が抜けていて、効果がなかったということではないだろうか?


1ー4号機のタービン建屋がどれも高濃度放射水で水浸しになっているのは、恐らくこの水が流れ込んだものだろう。


何故政府と東電がこのことを隠しているかといえば、それを言うと今回の事件がテロだったということが分かってしまうからである。


4月7日以降1ー3号機の炉心に窒素が注入されたということは、この時点で圧力抑制プールに(恐らく爆弾によって)空けられた穴は補修されていたことを意味するのか?


東電は脅されているので問題を公表出来なかったのだろうが、政府もこの事実を公表しないということは、東電を脅している主体は政府と言っているようなものである。<1368>

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緊急炉心冷却システム(ECCS)をめぐる問題を再考する 日吉圭の時事寸評/BIGLOBEウェブリブログ
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